配筋検査は、建物の基礎となる鉄筋が設計図通りに正しく配置されているかを確認する重要な工程です。この検査では、鉄筋の太さ、間隔、重ね継手の長さ、結束状況など、細部にわたって確認が行われます。そして、その記録として、写真撮影は欠かせません。しかし、ただ闇雲に写真を撮るだけでは、検査の証拠として不十分な場合があります。そこで、この記事では、配筋検査の写真を効果的に記録するための、プロの撮り方について解説します。まず、配筋検査の写真撮影で最も重要なことは、「何を記録したいのか」を明確にすることです。配筋検査の目的は、設計図通りに鉄筋が配置されているかを確認することです。そのため、写真は、鉄筋の配置状況、重ね継手、結束状況などを明確に記録する必要があります。具体的には、以下の点を意識して撮影を行いましょう。1つ目は、「全体像を捉える」ことです。配筋全体の状況を把握するために、広角で撮影しましょう。これにより、鉄筋の配置がどのように行われているのかが一目でわかるようになります。2つ目は、「ポイントを絞る」ことです。重ね継手、鉄筋の交点、コーナー部分など、特に重要な箇所は、アップで撮影しましょう。これにより、鉄筋の結束状況や、重ね継手の長さなどを詳細に確認することができます。3つ目は、「スケールを入れる」ことです。鉄筋の太さや間隔を記録するために、スケールを一緒に写し込みましょう。スケールは、撮影する箇所に水平になるように配置し、写真に数値がはっきりと読み取れるように撮影しましょう。4つ目は、「アングルを意識する」ことです。真上からだけでなく、斜めから撮影するなど、複数のアングルから撮影することで、立体的に鉄筋の状況を捉えることができます。また、光の当たり具合も考慮して、影で鉄筋が見えにくくならないように撮影しましょう。これらのポイントを踏まえ、配筋検査の写真を撮影することで、見やすく、正確な記録を残すことができます。