家の傾きは、専門業者に依頼して測定するのが最も正確ですが、自分でできる簡易診断方法もいくつかあります。ここでは、自分でできる家の傾きチェック方法とその注意点について解説します。まず、最も手軽にできる方法が、ビー玉を使ったチェックです。床の数カ所にビー玉を置き、転がる方向やスピードを観察します。ビー玉が同じ方向に転がったり、スピードが速い場合は、家が傾いている可能性があります。ただし、ビー玉は、床のわずかな凹凸にも影響を受けるため、必ず平らな場所に置いて確認するようにしましょう。次に、水平器を使ったチェック方法があります。水平器を壁や柱、床などに当て、気泡が中央にあるかどうかを確認します。気泡が中央からずれている場合は、家が傾いている可能性があります。ただし、水平器も、完全に正確な測定ができるわけではないため、あくまでも目安として捉えましょう。また、ドアや窓の開閉具合も、家の傾きをチェックする目安になります。ドアや窓がスムーズに開閉できない場合は、家が傾いている可能性があります。特に、ドアや窓の上部や下部が擦れる場合は、傾きが大きい可能性があります。さらに、目視でも、家の傾きをチェックすることができます。壁や床にひび割れがないか、柱や梁が傾いていないかなどを確認します。特に、ひび割れが斜めに入っていたり、ひび割れ幅が広い場合は、要注意です。これらのチェック方法は、あくまでも簡易的なものであり、正確な傾きを測定することはできません。しかし、家の傾きを早期に発見するためには、有効な方法です。もし、これらのチェック方法で、家の傾きが疑われる場合は、早めに専門業者に相談し、正確な測定と、適切な対策を講じるようにしましょう。また、これらのチェックを行う際には、安全に十分に注意して行うようにしましょう。