捨てコンクリートの厚さ、厚すぎるとどうなる?費用と施工性の問題

捨てコンクリートの厚さは、薄すぎると強度不足のリスクがありますが、厚すぎると費用がかさんだり、施工性が悪くなったりする可能性があります。この記事では、捨てコンクリートの厚さが厚すぎる場合に起こりうる問題点について解説します。まず、捨てコンクリートの厚さが厚すぎると、材料費が高くなるという問題があります。捨てコンクリートは、コンクリートを打設するため、厚さを増すと、コンクリートの使用量が増え、材料費が高くなります。捨てコンクリートは、あくまでも作業用のコンクリートであり、構造的な強度を担うものではないため、必要以上に厚くする必要はありません。次に、捨てコンクリートの厚さが厚すぎると、施工性が悪くなるという問題があります。捨てコンクリートは、打設後、養生する必要がありますが、厚さが厚いと、養生期間が長くなり、工事期間が延びてしまう可能性があります。また、捨てコンクリートが厚すぎると、墨出しがしづらくなったり、基礎工事を行う際に、重機を使用する必要が出てきたりするなど、施工が困難になる場合があります。さらに、捨てコンクリートの厚さが厚すぎると、地盤に負荷がかかるという問題もあります。捨てコンクリートは、地面に直接打設するため、厚すぎると、地盤に余計な負荷がかかり、地盤沈下の原因となる可能性があります。捨てコンクリートの厚さは、必要以上に厚くする必要はなく、適切な厚さを決定することが重要です。捨てコンクリートの厚さを決定する際は、費用と施工性を考慮しながら、専門家(建築士など)に相談し、最適な厚さを決定するようにしましょう。