私は、数年前まで、中古で購入した家に住んでいました。その家は、築年数が古く、リフォームはされていたものの、見た目では分からない程度に傾いていたのです。引っ越してしばらくは、特に何も感じなかったのですが、徐々に体調に異変を感じるようになりました。朝起きると、めまいがしたり、吐き気がしたりすることが多くなり、ひどい時には、頭痛で動けなくなることもありました。病院で検査を受けても、特に異常は見つからず、原因不明の体調不良に悩まされる日々が続きました。そんな時、友人に相談したところ、「もしかしたら、家の傾きが原因かもしれない」と言われ、初めて家の傾きについて意識するようになりました。そこで、専門業者に依頼して、家の傾きを測定してもらったところ、家がかなり傾いていることが分かりました。傾きの程度は、専門家が見ても、「かなりひどい」と言われるレベルでした。その時初めて、私の体調不良の原因が、家の傾きにあったのだと気づきました。原因が分かってからは、すぐに引っ越しを考えましたが、簡単には引っ越すことができなかったため、応急処置として、自分でできる範囲で、床の傾きを調整したり、窓やドアの隙間を埋めたりしました。しかし、根本的な解決にはならず、体調不良は改善しませんでした。結局、引っ越しをするまでの間は、毎日、めまいや吐き気に悩まされ、体調不良で仕事にも集中できず、心身ともに疲弊してしまいました。引っ越し後、新しい家に住んでからは、体調は徐々に回復し、以前のように健康な生活を送れるようになりました。今回の経験を通じて、私は、住環境が私たちの健康に、いかに大きな影響を与えるかを痛感しました。特に、家の傾きは、自律神経のバランスを大きく乱し、様々な体調不良を引き起こす可能性があることを学びました。今回の体験が、同じように原因不明の体調不良で悩んでいる方の、一つの気づきになれば幸いです。住環境は、私たちが健康に生活していく上で、非常に重要な要素です。もし、体調不良が続く場合は、家の傾きも疑ってみることをお勧めします。