配筋検査写真の基本、全体写真、部分写真、接写写真の使い分け

配筋検査の写真を効果的に記録するためには、全体写真、部分写真、接写写真の3種類の写真を使い分けることが重要です。それぞれの写真の役割を理解し、適切に使い分けることで、配筋検査の記録をより明確に、正確に残すことができます。まず、全体写真の役割について解説します。全体写真は、配筋全体の状況を把握するために撮影するものです。配筋検査の最初には、必ず全体写真を撮影するようにしましょう。全体写真を撮影する際には、広角レンズを使用し、できるだけ全体が収まるように撮影します。これにより、鉄筋の配置がどのように行われているのか、鉄筋の種類や配置パターンなどを把握することができます。また、全体写真には、撮影日、現場名、検査者名などを記載した黒板を一緒に写し込むようにしましょう。次に、部分写真の役割について解説します。部分写真は、配筋の一部分を詳細に記録するために撮影するものです。例えば、重ね継手の部分、鉄筋の交点、コーナー部分など、特に重要な箇所をアップで撮影します。部分写真を撮影する際には、スケールを一緒に写し込むようにしましょう。スケールを一緒に写し込むことで、重ね継手の長さや、鉄筋の間隔などを正確に記録することができます。また、複数箇所で部分写真を撮影することで、配筋の細部まで詳細に記録することができます。最後に、接写写真の役割について解説します。接写写真は、鉄筋の結束状況や、鉄筋の表面の状態などを詳細に記録するために撮影するものです。例えば、鉄筋の結束箇所を接写で撮影することで、結束線の状況や、鉄筋の表面のサビの有無などを確認することができます。接写写真を撮影する際には、ピントがしっかりと合っているかを確認しましょう。ピントが合っていないと、写真がぼやけてしまい、記録として不十分な場合があります。これらのように、全体写真、部分写真、接写写真の3種類の写真を使い分けることで、配筋検査の記録をより効果的に残すことができます。